Posted by SCTSTAFF | Posted in OZカジノ指南 | Posted on 05-07-2010
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痛烈な敗北を喫したときの記憶は、ずっと心の奥底に刻まれているものです。ときにそれは「恐れ」という形で鮮明に甦ることがあります。そんなとき、瞬間的に恐れに打ち勝つことができなければ、過去の記憶と同じように敗北することが多いようです。
不思議なものですが、それは確率を超越してやってきます。数学的には説明できないプレイヤー心理の部分です。僕が「ブラックジャックはメンタルのゲーム」だと考える理由のひとつがここにあります。
自分のプレイ・スタイル(GAKUストラテジー)を確立する前の経験を話してみたいと思います。その当時の僕はベイシック・ストラテジー(BS)も分からず、ただ自分の思いつきだけでプレイヤー・アクションを選択する勢いだけのプレイヤーでした。また、バンクロールに対しての平均ベットは明らかに大きすぎるものでした。そんな調子ですから、もちろん勝てるはずなどありません。たとえ途中勝っていたとしても、そこで打ち止めることはなく、気がつけばバンクロールはいつも空。すっかり負け切るまでプレイしていました。今思えば、当時の自分に勝てる要素はどこにも見当たりません。負け組プレイヤーの代表例だったのです。
その回もブラックジャックで負けに負けて、ついに手持ちのチップをオールインする羽目になっていました。メンタル・コントロールという意識はなく、もう完全にやけくそ。恥をさらすようですが、いわゆる「壊れた」状態でした。
テーブルにプレイヤーは僕ひとり。ディーラーとのヘッズオン(1対1)勝負でした。ディーラーのアップカードTに対して、ディールされた僕のハンドはTTの合計数20。通常なら十分勝機のあるこのハンドを目の前にし、僕は振り払えない恐れを抱いてしまったのです。それと同時に、次のカードはAだと直感しました。ホールカードが無いオーストラリア・ルールのBJでは、次のカードがAであればディーラーのハンドはBJとなり、オールインした僕のハンドは敗北する状況でした。
手元にはインシュランスをかけるチップは残っていませんでした。ディーラーのアップカードTに対しての合計数20というハンドは決して弱くありません。十分勝機があるはずなのに、悪くても引き分けで済む可能性が高いはずなのに、僕は瞬間的に敗北を予感していたのです。過去にまったく同じ状況で、オールインを転がされていた記憶があったからでしょう。忘却の彼方にあった敗北の記憶が、この瞬間、鮮明に甦って来たのです。
30秒ほど悩んでいたでしょうか。ディーラーは僕がスプリットするかどうかを悩んでいると思っていたようですが、僕は合計数20からヒットするかどうかを悩んでいたのです。しかし、このときの僕は恐れに打ち勝つことができず、また、直感を信じてヒットすることもできませんでした。
現在はBSを貫くプレイ・スタイルですから、たとえ同じような場面に出くわしたとしても、合計数20からヒットしようとは思いません。でもこのときは真剣に悩んでいたのです。そのゲームの結果ですか? きっとみなさんの想像通りです(笑)。
オーストラリア在住の常打ち賭人森巣博先生が言われるように、もしこの瞬間、恐れに打ち勝つことができていたら、次のカードはAではなく7あたりに変わっていたはずです。まったくもって非科学的、有り得ない馬鹿馬鹿しい話に聞こえると思います。しかし、ブラックジャックはそういうものだと信じて止みません。
結果論なら何とでも言えます。しかし、次のカードが何であるかは誰にも分からないのです。分からないからこそ、何かに根拠を持っていなければ瞬時に決断することは困難です。僕がそれを可能にしているのは、GAKUストラテジーという自分のスタイルを貫くことによるものです。これはすべて、敗北の記憶を乗り越え、恐れに打ち勝つため。つまり、自分自身のメンタル・コントロールのためなのです。
この連載を通じて、ブラックジャックの基礎を話してきました。その基礎を踏まえた上で、最終的に必要なものはメンタル・コントロールだと理解してもらえたら幸いです。自分のスタイルを貫き、恐れに打ち勝つ覚悟ができるのなら、カジノの負け組から脱出するのはそう難しいことではありません。きっとあなたにもできるはずです。
GOOD LUCK!
GAKUストラテジー
http://resocasi.com/gaku
Posted by SCTSTAFF | Posted in OZカジノ指南 | Posted on 01-06-2010
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今回はブラックジャックにおけるプレイヤー・アクションについて解説します。プレイヤーは自分のアクションを、発声ではなくハンド・シグナルで意思表示する必要があります。これはプレイ中のトラブルを回避することが大きな目的で、ハンド・シグナルであればサべイランス・カメラにはっきりと証拠を残せるからだと言われています。極端な例を挙げると、「スタンド」と発声しながら「ヒット」のハンド・シグナルを出した場合、間違いなくヒットが有効になります。ただし、プレイヤー・アクションの一部には補助的に発声が必要だったり、あるいは発声のみで受け付けるものも存在しますので、正しく理解しておくことが大切です。
ヒット(Hit)
ヒットはもう1枚カードを引きたいときのプレイヤー・アクションです。ヒットのハンド・シグナルは、指先でテーブルを軽く叩く動作をします。叩く回数は厳密に決まったものではありませんが、通常は1回もしくはドアをノックするように連続的に2回叩くことが多いようです。3回以上だと何かせかしているような印象を与えるので、ルールではなくマナーの点であまり勧められません。これは発声だけでは認められないプレイヤー・アクションです。
スタンド(Stand)
スタンドはもうこれ以上カードは要らないときのプレイヤー・アクションです。スタンドのハンド・シグナルは手のひらを左右に振ります。このハンド・シグナルはテーブルには触れずに行ないます。通常、右手であれば左から右に動かすことが多いようです。ヒットと同様に、こちらも発声だけではプレイヤー・アクションとして認められません。
ダブルダウン(Double Down)
ダブルダウンはあと1枚だけカードを引くという条件のもとに、ベットを倍にすることができるプレイヤー・アクションです。ダブルダウンはオプショナル・ベットをオリジナル・ベットのすぐ左側に置きます。右側に置いてもディーラーが左側に置き直してくれます。QLD州のカジノでは、オプショナル・ベットはすべてオリジナル・ベットの左側に置くルールになっています。僕の知る限り他州のカジノでも逆は見たことがないので、「左側に置く」と覚えれば間違いないでしょう。また、「5+5」の組み合わせでは、ダブルダウンなのかスプリットなのかディーラーから確認を受ける場合があるので、予め発声する方がスマートです。
一般的なルールでは、ダブルダウンのオプショナル・ベットはオリジナル・ベットと同額と決められていますが、QLD州のカジノではオリジナル・ベットよりも少ない額でも認められています。この場合、パーシャル・ダブルと呼ぶことが多いようです。
スプリット(Split)
スプリットは最初にディールされた2枚が同じ数字のカードのとき、それを2ハンドに分けるときのプレイヤー・アクションです。スプリットの場合
もオプショナル・ベットをオリジナル・ベットの左側に置きます。この場合のオプショナル・ベットはオリジナル・ベットと同額でなければなりません。ダブルダウンと異なり、スプリットの場合はオリジナル・ベットから少し離して置きます。これも「5+5」の組み合わせでは、ダブルダウンなのかスプリットなのかディーラーから確認を受ける場合があるので、予め発声する方がスマートです。プレイヤーはカードに触れてはいけないルールなので、カードを2ハンドに分ける作業はディーラーが行ないます。
なお、オプショナル・ベットを置く動作をする際には、プレイヤーはオリジナル・ベットに触れないことがルールになっていますので気をつけましょう。オリジナル・ベットがいくらなのか分かりづらい時は、ディーラーに確認してもらえば問題ありません。
インシュアランス(Insurance)
インシュランスはディーラーのアップカードがAのとき、ディーラーのハンドがBJかどうかを当てるオプションです。一般的なルールでは自分のハンドにベットした半額までベットでき、当たると2 to 1つまり2倍の配当がもらえます。インシュランスの場合はディーラーがインシュランスをコールしている間に、インシュランス・サークルへオプショナル・ベットを置きます。この場合はとくに発声する必要はありません。
イーヴン・マネー(Even Money)
イーヴン・マネーはディーラーのアップカードがAのとき、自分のハンドにBJの場合に、ディーラーのBJを確認する動作の前に配当を受け取るオプションです。ただし、イーヴン・マネーでは3 to 2(1.5倍)の配当ではなく等倍のチップがつけられます。
これは唯一、発声のみで意思表示しなければなりません。ディーラーがインシュランスをコールしている間に行ないます。
プレイヤー・アクションで最もトラブルが起こりやすいのは、ヒットとスタンドです。最も頻度の高いプレイヤー・アクションですので、何千何万回というゲームの中ではミスが起こりえるものです。それにディーラーも人間ですから、稀にミスをすることもあります。たとえトラブルになったとしても、プレイヤーのハンド・シグナルさえ明確であれば、毅然とした態度でサベイランス・カメラのチェックを要求することができます。無用なトラブルを未然に防ぐ意味でも、ディーラーが明確に判断できるハンド・シグナルを習慣にしておきたいものです。
Posted by SCTSTAFF | Posted in OZカジノ指南 | Posted on 04-05-2010
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映画「21(邦題:ラスベガスをぶっつぶせ)」をご覧になったことはありますか? MITの超エリート学生達がチームを組み、カード・カウンティングのスキルを駆使してカジノに挑むという痛快なストーリーです。臨場感に溢れたプレイ・シーンの描写も素晴しいので、ブラックジャック・プレイヤーなら一度はご覧になることをお勧めします。
カード・カウンティングの是非はともかく、この映画を観たひとの多くは「ブラックジャックは数学のゲーム」というイメージを抱くかもしれません。ところが現実には、「ブラックジャックはメンタルのゲーム」だと考える必要があるのです。
対人ゲームの代表とも言えるポーカーなら、プレイヤー対プレイヤーの心理戦が想像できるでしょう。それに対しブラックジャックは、プレイヤー対ハウス(ディーラー)の心理戦なのでしょうか? いえ、決してそうではありません。ディーラーはルールに則って機械的にゲームを進行しているに過ぎず、プレイヤー対ハウスの心理戦など存在しないのです。それでも「ブラックジャックはメンタルのゲーム」だと考える理由は、プレイヤー対プレイヤー自身という心理戦が存在するからに他なりません。
数学的理論とルールに則した正しい戦略を理解し、それを身につけることは基本中の基本です。しかし、そこから先のレベルにスキル・アップするためには、自分自身との心理戦に打ち勝つためのメンタル・コントロールが不可欠なのです。
自分自身に負けて自制心を失えば、カジノではあっという間に奈落の底へ落とされてしまいます。それを象徴するワンシーンが、映画「21」の中でも描かれています。レッドロック・カジノにやってきた主人公ベンが、ある1ゲームを境に自制心を失い、仲間達の制止を無視した挙げ句、たった2ゲームで大敗を喫するシーンです。
映画の中の言葉を借りれば、彼らにとってのブラックジャックはギャンブルではなくビジネスでした。カード・カウンティングによってプレイヤーの優位性が高くなったときだけビジネスをしていたのです。ベンがまるで精密機械のように冷静にビジネスを続けられたのは、ハイレベルなカウンティング・スキル、統率のとれたチームプレイ、そしてプレイヤーの優位性を裏付ける数学的根拠があったからこそでしょう。しかし、積み重ねた実績によって過信が生まれ、たった1ゲームをきっかけにして、精密機械はその歯車を狂わせてしまったのです。感情を持たない精密機械が、感情を持つ「ひと」に堕ちた瞬間でした。
同時プレイの2ハンドそれぞれに$65,000($5,000チップ13枚)をベットしたそのゲームは、その両方がダブルダウンとなり、ベット総額は$260,000の大勝負となりました。ディーラーのアップカードは5ですが、ホールカードには最悪の6が現れ、次にディールされた3枚目のカードは無情にも10。ベンは無惨な敗北を喫したのです。
ベンが本当に精密機械だったとしたら、この敗北にも何ら動じることはなかったはずです。しかしこの直後、ベンは仲間から出された「Get Out Now!」のサインを無視し、再三の制止も受け入れずプレイを強行しました。今度は3ハンドにそれぞれ$65,000、ベット総額はなんと$195,000。
その結果は映画を観ていないひとでも容易く想像できるものでした。ディーラーのバストを念じ、「Monkey! Monkey!」と小さく叫ぶベンの姿には、たった数分前まで優秀な精密機械だった面影は消え去っていました。(MonkeyとはFace Card、つまりJ, Q, Kのことを表します)
僕自身も同じようなシチュエーションで何度も痛い目にあってきました。こういうシチュエーションは、なぜか記憶に深く刻まれるから不思議なものです。でも、それで当然。プレイヤーは決して精密機械にはなれません。プレイヤーは誰もが感情を持つ「ひと」に過ぎないからです。だからこそブラックジャックはメンタルのゲームであり、プレイヤーはメンタル・コントロールを養う必要があるのです。
ブラックジャックで毎回勝ち続けることはできません。いくら調子が良いと思っていても、今手元にあるチップは5分で失ってしまう可能性があります。押すべきときに押さなければ勝ち上がれないものですが、退くべきときに退かなければどん底までたたき落とされるものでもあります。メンタル・コントロールを失ったプレイヤーは、これらを冷静に判断できなくなってしまうのです。
この映画で描かれている本質は、カード・カウンティングによる華やかな勝利ではなく、ひとのメンタルの脆さだと思います。そしてその脆さ故に、ブラックジャックはメンタルのゲームだと信じてやみません。カジノが身近に存在するローカル・プレイヤーのみなさんはとくに、これを忘れないでいただきたいと思います。
Posted by SCTSTAFF | Posted in OZカジノ指南 | Posted on 05-04-2010
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浮き沈みのあるゲームの中で、正しく止め時を判断するのは難しいことです。止め時のルールを設けているプレイヤーはいますが、多くの場合、あまり明確なものではないようです。
今回は例にあげて止め時を検証してみましょう。<1>から<9>のタイミングの中で、自分ならどこを止め時と判断するか考えてみてください。
プレイヤーA氏はミニマム25ドルのテーブルで、1,000ドルをバイインしました。普段のベット・スプレッドは25~100ドルの範囲で、平均ベットは50ドルほどのプレイヤーです。
最初はミニマムの25ドルベットで様子をみていましたが、スタートから調子良く連勝を重ね、ベットを100ドルに上げた瞬間にタイミング良くダブルダウンが決まり、手持ちのバンクロールは1,550ドルとなりました。プレイ開始からわずか5分間での出来事でした。<1>
そのまま100ドルベットを続けていると、その後は振るわずバンクロールは1,100ドルまで減ってしまいました。<2>
ここからベットを25~50ドルほどに下げ、バンクロールは800~1,200ドルの範囲で推移していきました。<3>
しかし、その後は調子が悪くなっていきました。スプリットやダブルダウンでの負けが多くなり、バンクロールは500ドルまで落ち込んでしまいました。<4>
ここからベットを100ドルに上げました。バンクロールは400~700ドルの範囲で推移していきました。<5>
その後、スプリットしたハンドがそれぞれダブルダウンになった大きな局面で負け、バンクロールは200ドルとなってしまいました。<6>
次のゲームは残りの200ドルをベットしました。手持ちチップのオールイン。今回のマックスベットです。しかし、ディーラーのハンドにBJが入り、あっさり負けてしまいました。<7>
A氏はここで500ドルをリバイ(再度のバイイン)しました。ベットは100ドル。リバイした500ドルのバンクロールが、一時1,000ドルになりました。<8>
しかし、その後は勝率が下がり、最終的にリバイした500ドルも失ってしまいました。<9>
結局A氏は計1,500ドルを失ったことになります。この話はすでに結果が分かっていますので、最もプラスの大きい<1>が止め時だと答える方が多いかもしれません。でも、実際のプレイだったらそれができるかよく考えてみてください。本当にたった5分のプレイで止められるでしょうか?
ギャンブルに正解はないことを承知で書きますが、僕はやはり<1>が正解と考えます。開始5分であっても躊躇なく止めることです。
<2><4>で止められる方は強いプレイヤーです。<6>で止められる方も、引き際をわきまえた強いプレイヤーです。ちょっと決断が遅いですが、自分の意思で<8>で止められる方も強いと思います。<3>ではわずかでもプラスに振れた瞬間に止めるべきでしょう。
<5>ではすでに冷静さを失った危険な状態です。そして、最悪なのはバイインをパンクさせるまで止められなかった方。<7>と<9>がそれにあたります。
さて、みなさんはどこを止め時と判断しましたでしょうか?
■野球のイニングのようなイメージ
止め時はその判断がブレてしまっては意味がありません。予め決めたラインに達したら、勝っても負けてもとにかく一旦席を離れましょう。そして、前回説明したセルフ・レーティングに成績を書き込んでください。こうすることで冷静さを取り戻し、思考の麻痺の防止につながります。
止め時のラインは、バイイン額・平均ベット・プレイ・スタイルなどによりますが、平均ベットの±10単位以内(たとえば平均ベットが50ドルなら、±500ドル以内)で設定するのが現実的です。
繰り返しますが、止め時のラインに達したら躊躇なく席を立ってください。たとえ開始5分だろうが、シューの途中だろうが、気にする必要はありません。席を立ったところで1セッション終了です。チップの量よりもセッションの勝敗数にこだわることが大切です。「1シューを1セッションと考える方がシンプルでは?」と思うかもしれませんが、肝心なのは自分の意思で行動する主体性を持つことなのです。
このようにセッションを積み重ねていくと、ブラックジャックを野球のイニングのようなイメージで考えることができます。ブラックジャックでは、野球のように9イニングと決まっていませんから、自分の意思でいつでもゲームセットを宣言できます。たとえ1点差であっても、リードがあるうちにゲームセットを宣言すれば、その試合に勝利することになるのです。
カジノが身近に存在するローカル・プレイヤーだからこそ、「何点差で勝ったか」ではなく「試合に勝ったか」を意識すべきです。これがトータルでの勝率を向上させる秘訣です。
Posted by SCTSTAFF | Posted in OZカジノ指南 | Posted on 04-03-2010
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■思考の麻痺がどんぶり勘定を生む
「始めは勝っていたのに、いつの間にか負けてしまった」
こういう経験は誰でもあるのではないでしょうか。ブラックジャックをはじめとする様々なカジノゲームには、魔力と表現しても差し支えないほど危険な魅力があります。長時間プレイすればするほど、知らぬ間にその魔力に引き込まれ、次第に思考が麻痺していくようです。勝っているうちはその金額の詳細を把握していたのに、負け出した途端、どんぶり勘定になってしまう。それはまさに負け組の典型的な症状です。今すぐどんぶり勘定から抜け出しましょう。
冷静に自分の身の丈の範囲内でカジノゲームを楽しむには、この思考の麻痺を未然に防ぐことがとても大切です。自分が思考の麻痺に陥っていないかどうか、その初期症状を見逃さないこと。そのためにはいつも自分のプレイ成績を客観的に確認する手法を持ち、それを習慣化することが必要です。日常生活では数字に厳格な経営者であっても、カジノではどんぶり勘定になってしまうから不思議です。一瞬にして収支が変動するカジノだからこそ、より数字に厳格であるべきでしょう。
■セルフ・レーティングのすすめ
QLD州のカジノではプレイヤーのプレイ実績に応じて、飲食代や宿泊代などが提供されるコンプリメンタリー・プログラムと呼ばれるサービスが存在します。これはカジノの担当スタッフがプレイヤーのプレイ実績をレーティング(格付け)することで、提供されるサービス・レベルが決められています。これと同じような手法で自分自身のプレイを正確にレーティングしていく手法が、僕が取り入れているセルフ・レーティングです。その具体例は図のようなものですが、ひとつの参考にして自分のセルフ・レーティングを実践してみてはいかがでしょうか。
GAME=ゲーム種別
START=プレイ開始時刻
FINISH=プレイ終了時刻
TIME=プレイ時間
BUY IN=テーブルにバイインした額
SPREAD=最低ベットと最高ベットの範囲
AVERAGE=予想される平均ベット
RESULT=席を離れるまでの収支
TOTAL=その時点までの累計収支
TODAY’S RESULT=その日の収支
GRAND TOTAL=1週間または1ヶ月の総収支
セルフ・レーティングすることで自分自身のプレイ成績を正確に把握できるようになり、今まで気がつかなかったことを気づかせてくれることがあります。このようなプレイの記録を残す行為は、慣れないと大変面倒に感じるかもしれません。しかしこれを習慣化させることで、今までずるずると長時間続けていたプレイを区切ることになり、その結果、冷静さを取り戻し思考の麻痺を未然に防ぐ効果が期待できます。きちんと記録できずにどんぶり勘定になってしまった時は、すでに自分は思考の麻痺に陥っていると判断すべきです。そんなときは無理矢理にでも即座にその場を離れ、まず頭を冷やすことが先決です。
カジノゲームは「止め時」の判断が一番難しいものです。とりわけブラックジャックはゲーム進行がスピーディなので、たとえ今プラスの成績だとしても、あっという間にマイナスに引き込まれるなんてことはよく起こります。僕はブラックジャックをプレイする際、「止め時」を冷静に判断するためにも、このセルフ・レーティングを欠かすことはありません。
長時間のプレイになると誰でも必ず思考の麻痺に陥ります。そして自分が思考の麻痺に陥っていることにすら気がつかなくなります。それに気がつくのはほとんどの場合、手持ちのバンクロールが破綻、つまり財布の中身が空になったときでしょう。このときの後悔と反省を次回に生かせるかと言えば、それでもまた繰り返し思考の麻痺に陥り、いずれ同じことを繰り返してしまうものです。自分が今どんぶり勘定になっていないか、セルフ・レーティングしながらいつも自問自答することが大切です。