オーストラリア東海岸、ヨット航海日誌 Vol.7

Posted by SCTSTAFF | Posted in Come With The Wind | Posted on 04-07-2010

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オーストラリア東海岸、ヨット航海日誌 bySunny

A logbook of sailing on the east coast of Australia  by Sunny

Believe that it’s OK!!  大丈夫と思えば絶対大丈夫!!

キャプテン・マシューとサニー

キャプテン・マシューとサニー

●主な登場人物
 マシュー(ハワイキのキャプテン)
 サニー(筆者、キャプテンの妻)
 あいら(マシューとサニーの娘、当時12歳)
 キアヌ(マシューとサニーの息子、当時9歳)
 ハワイキ(1969年、ニュージーランド生まれのヨット)

2009年4月6日(月)晴れのち曇りのち大雨

賑やかな鳥の鳴き声で目が覚めた。ここは世界最大の砂の島フレーザーアイランド。昨夜、日が沈みかけた頃たどり着き、夕食を食べた後、倒れるように床についた。砂だけでできている島とは思えないほど、この島には木々が生い茂り、野生の生き物が数多く住んでいる。野生犬ディンゴや美しい鳥などがいることは観光用の案内にきちんと記されているが、夕暮れ時に出没する蚊の軍団については一切触れられていない。電気を消し、さぁ寝ようかという時に耳元でぶ~んという音を立てながら飛びまわり始めた。でもこの日はもう蚊に刺されようが何されようが、思いっきり疲れていたので、すぐに深い眠りについた。

あいらとキアヌ

あいらとキアヌ

そして朝を迎え、さぁバンダバーグに出発!! 夜明けと共に錨をあげ、ハワイキを北へ向かって滑らせた。天気予報では10ノットの風が吹くとのことだったが、はじめの3~4時間ほとんど無風状態。
まるで湖の上を行くようだった。帆はどの風をどの方角から受けたらいいのかわからず、左右へバタバタと動いたり、へなっとしてほとんど機能を果たしていなかった。
そんな穏やかで真平らな水面をスムーズに移動していたせいか、必ずといっていいほど船酔いをしていたあいらが今日は異様に元気だ。朝ご飯もしっかり食べ、デッキの上で大好きな本を読み、私達と会話をしながら楽しそうに過ごしていた。あと3時間程でバンダバーグに着くだろうという時(午後2時頃)から、だんだん南東からの風が強くなり、本格的なセーリングができるようになった。
ニューサウスウェールズ州にいた時のように、遠くからゆっくりと押し寄せてくる大きな波のうねりはほとんどなく、なだらかな水面を風に押されながらスムーズに進んでいった。目指すところはバンダバーグのポートマリーナ。ここに着けば温かいシャワーと陸への便利なアクセスが待っている。強風から逃れ、港でゆっくりとくつろぐことができる。それを心待ちにしながら、徐々に前進していった。

DSCF0639ところがどんどんバンダバーグに近づくにつれ、黒い雨雲が私達に向かって空を流れてきた。(いったいこの大きな雲の塊はいつごろやってくるんだろう? いや、やってきてほしくない。私達が無事港に着くまでは・・・。)不安な気持ちが心をよぎる度、なるべく雨雲を気にせずに晴れている部分の空を見るよう心を集中した。(でもこれだけ大きな雨雲だったら、一緒にやってくる風もかなり強いはず。今、ここでエンジントラブルが起こったらどうしよう・・・。)(いや、考えるのはやめよう。なにもかも大丈夫。天が私達を見守ってくれているはず。)悪いことが頭をかすめる度に、「大丈夫、私達は絶対に無事にたどり着ける」と強い確信と自信を持つことを心掛けた。自分自身に「大丈夫だ」と言い聞かせることで、勇気とエネルギーが湧いてきた。不安が心を支配しないよう、ポジティブな自分でいること、そしてそれを他の人にも(家族にも)伝染させるように努めた。

バンダバーグの入り口が見え、もうすぐ目的地に到着という時、大きな黒雲はもうすぐそこまで来ていた。今にも“飲み込んでやるぞ~”と言わんばかりに、恐ろしい表情をしてこちらに向かってくる。
 「なんだか土の匂いがする。土が濡れている匂いだ。」キアヌが雲の方を見ながら、鼻をクンクンさせ、そう言った。「それは陸の上で雨が降ってるからだよ。」とマシュー。そう、陸上ではすでに大雨が降っているに違いない。海上に迫ってくる前に、早く港に着きたい!! 心は焦るばかりだ。

どんな荒波にも耐えてくれたヨット『ハワイキ』

どんな荒波にも耐えてくれたヨット『ハワイキ』

午後5時半、ハワイキは無事バンダバーグのポートマリーナに到着した。マシューが運転し、私とあいらがロープを持って埠頭にジャンプした。港に到着する、ほんの3分程前からポツリポツリと雨が降り出し、到着してロープを縛ったと同時にザーッ!!! 一瞬にして全身びしょ濡れになった。ラッキーだかラッキーじゃないのかわからないが、とりあえずホッとした。夜は久々に温かいシャワーを浴びることができた。シャワーを浴び終わる頃には、もう雨は止んでいた。

短い間でしたがサザンクロスの紙面にてお付き合いいただき、どうもありがとうございました!!
今年から掲載させていただきましたサニーの航海日誌『Come With The Wind』ですが、今後は紙面では明かさなかった裏話などをwww.sunny.go-jin.comでブログとして紹介していく予定でおります。
読者の皆様の幸せと人生の大冒険を心から応援いたします!!

 

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